REDWING (レッドウィング)
・11-inch Pecos
ペコスブーツはレッドウィング社が開発したウエスタンブーツタイプのワークブーツです。元々スペインの乗馬靴に由来するウエスタンブーツは、左右両側に縫い目のあるサイドシームの筒を持つプルオンブーツで、その多くはつま先がやや尖った形をして高めのヒールがついていますが、これは乗馬の際に鐙(あぶみ)にスムーズに足を入れて踏ん張るのに適していたからです。レッドウィング社はかつてテキサスに拠点を持ち、1930年代にはウエスタンブーツも販売していました。このウエスタンブーツに、レッドウィング社が得意とする機能本位のワークブーツのデザイン手法を用いて、シンプルかつ頑丈で様々なワークに使えるブーツとして19
後にレッドウィング社はペコスブーツを商標登録した上で一連の品揃えをして、1959年に大々的に発売しました。その後、アメリカ南西部やテキサスを始めとした全米や中米でも順調に売り上げを伸ばし、レッドウィングのワークブーツビジネスの大きな柱に成長し、ライニングをつけない厚い一枚革のシャフト(筒)と耐久性に優れたラバーのソールを組み合わせた、シンプルで飾り気のないウエスタンスタイルのワークブーツとして様々なモデルが生み出されました。
荒野の茂みや毒蛇などから足を守るために11インチほどの高めの丈を持つペコスブーツと共に、低めの丈のペコスブーツも存在しました。牧場で馬に乗るだけではなく、巧みにロープを操り逃げようとする牛や馬を捕え、焼印を押したり、群れに引き戻したりする作業を行うローパー達のために、しっかりと大地に踏ん張る事のできる低いヒールと、動きやすさと安全性を確保するための低めのシャフトを持つペコスローパーです。
レッドウィング120周年の節目に発売される今回のペコスは11インチの高めのシャフトを持ちながら、低めの9インチ丈ペコスと同じ17番ラストを使い、ローパーのように履きやすく安定感のあるヒールベースが入っていない低めのソールと人気のレザーを組み合わせ、ペコスが誕生した当時の製法を守り続けながらも今の時代に合うデザインの一足と言えます。
使用されているレザーは、オイルを含ませたラフアウトレザーであるホーソーン・ミュールスキナーです。オイルを含んだ分、ドライタンの(オイルを含ませない)ラフアウトレザー、ホーソーン・アビレーンよりも若干色味が濃くなっています。このレザーの深みのある色合いと起毛革の毛並みが落ち着いた味わいのブーツに仕上げています。
レザー:ホーソーン「ミュールスキナー」ラフアウト
アウトソール:ブラウン・ケミガム
インソール:レザー
製法:グッドイヤーレザーウェルト
ラスト(木型):17番
Made in USA
※使用される革(天然皮革)やその他素材部分では、質感の異なる場合や性質上シワやキズ、左右差、個体差がある場合がございます。
また、ハンドメイドでアメリカ製の商品でございます。一点一点異なる革の表情も本革の魅力としてブーツライフをお楽しみ下さい。
※入荷時期によりマイナーチェンジの可能性がございます。
※ご覧頂くWEB環境によりまして、色の見え方や色彩が実物と異なる可能性がございます。
予めご了承くださいませ。
 
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